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郷土史研究とは?郷土史研究の魅力を知ろう!

京都の女性

自分が暮らしているところを理解することは重要なこと

自分が今暮らしているところで、昔どのようなことがあったのか、そして今に至るのか、それを理解することはとても重要なことです。
たとえば、2011年に起こった未曾有の大災害、東日本大災害の後、古くから言い伝えられてきたこと、また郷土史などを見ると、津波被害の恐ろしさや教訓を伝えていることが多かったといわれています。

ここから下に家を作らないことなどと書かれている石碑が見過ごされていたり、津波がどのような被害を及ぼしたか、歴史として記載されていても、今に活かされずに来たこともあるのです。
郷土史を理解することは、暮らしてきた土地のことに詳しくなるということに加え、先人たちが経験によって培ってきた知恵などを理解することにもなります。

郷土史研究を趣味とするのもいいこと

スポーツも芸術、美術なども、また何かものづくりにも興味がない、でも歴史を勉強することや、歴史の本などを読むことが好きという人なら、郷土史研究は魅力的です。
郷土史研究は、教科書に載っているようなことではなく、地域だからこそ理解できる歴史を調べる研究のことをさします。

文書として残っていないけれど、昔から言い伝えられてきたことを調べてみたり、どうしてそのような言葉が残されているのか、そのきっかけは不思議だな、知らなかったなと思うことで十分です。
地域に古くからあるお寺さんや神社などに、こうした歴史の片鱗が残されていることもあります。
こうした歴史を紐解くロマンが、郷土史研究にあるのです。

郷土史研究の魅力はここにある

歴史を紐解くロマンがある郷土史研究は、わからないこと、不思議に思ったことを、自分の足、目、耳を使って調べたり、古文書などを読みその内容をつかむなど、ミステリーを紐解く面白さがあります。
ずっとわからずにいたことがちょっとしたことで分かることもあり、また高齢の方に質問に行くなど、地域の人とコミュニケーションをとるいいきっかけともなるのです。

自分が知ることのなかった地元に貢献した人が、意外に身近な人の祖先だったり、また地域の特産物を今に伝えた人が知り合いの祖先だった・・・などの新しい発見ができることも、郷土史研究の大きな魅力です。
調べを進めていく中で、時に新聞に載るような大派遣があるかもしれない、そういう期待もあります。
また地域のことを調べていく中で、大災害の記録や今知っておくべきことなどを理解する機会もあり、自分にも家族にもまた地域の方々にもためになることが多いのです。

どうやって始めたらいいのか

パソコンまずインターネット上で自分が興味を持ったことと同じような郷土史研究を行っている人を探してみます。
そこで、どんなふうに研究を行っているのか調べ、それを自分なりに組み立てていくと、やり方も見えてくるはずです。

本を読んだり、地元の図書館に関係書類がないか調べてみたり、また神社仏閣など、古くから存在する施設に確認に行くなどしてみます。
お話を聞いていくうちに、資料がどこかに残されているかもしれないなど、大きな進展となることもあるので、人に話を聞く機会を多く持つことも重要です。

こうして資料が集まってきたら、自分なりにまとめていきます。
資料としてまとめていく過程で、さらにこれはどういうことなんだろう?と思う疑問が出てくることが多いのです。
それによってまた突き詰めて郷土史の研究を行っていくと、より詳細な研究になります。

郷土史研究を行っていくことで、地域に詳しくなるということ以外、人に知らせておくことが必要なこと、また資料として残しておくべき重要なことも出てくるのです。
もちろんこうした重要なことではなくても、郷土に今起こっていることを資料にまとめておくことで、その先、自分がこの世にいなくなってから、未来の誰かが研究するときに役立つ資料となります。

人から見たらつまらないことで、どうしてそんなことに興味を持ったのかわからないということも、年代が変わってその資料が人の役に立つこともあるのです。
自分にしか興味がないことも、まとめていくと自分の記録として残すこともでき、これはとても素敵な趣味だと思います。